販売イベントは儲かるのか その3

損益分岐点売上高のお話です

本文は事例研究に掲載したものをコラムに移しました

「利益の出始める直前の売上げ」と前回書きましたが、正確には売上げから仕入れや人件費・経費(減価償却費を含む)を全て引き算し、丁度利益が0円になった時の売上げを損益分岐点売上高といいます。この売上げを超えさえすれば利益がゴロゴロと出てくることになります。公式で表現すると

損益分岐点売上 = 固定費 ÷ 限界利益率  となります。

限界利益については本文の上の方で既に書いてありますが

限界利益=売上高-変動費(小売店では商品仕入れ額)  と表示し

限界利益率となると売り上げに対しての率(%)の事なので

限界利益率 = 限界利益 ÷ 売上高 ×100(%と表示する為)

となります。少し複雑になりましたが、もう少しですから容赦ください。

事例となったスーパーさんの年間売上が12億円、利益が6千万円(5%)出ていたと仮定すると、このスーパーさんの損益分岐点売上高は以下の計算によって分かります。

スーパーさんの年間売上高 12億円

仕入高    6億円(100円の売上で50円が仕入れなので)

固定費(人件費・経費) 5億4千万円(利益が6千万円出ていたので)

利益     6千万円(これは営業利益としましょう)

すると

限界利益 = 12億円 - 6億円(仕入れ総額) = 6億円

   限界利益率 = 6億円 ÷ 12億円(売上高)× 100 = 50%

その結果を損益分岐点売上の公式に入れると

損益分岐点売上 = 5億4千万円 ÷ 50%(0.5のこと)

             = 10億8千万円となります

このスーパーさんは、年間売上が10億8千万円のとき利益0(損がなくなった)となり、そこから1億2千万円売上が増加したことで6千万円の利益(増加売上げの50%)を得たことになります。12億円に対して6千万円は5%ですが、増加売上げに対して50%の利益率とは信じられない位大きい数字となりました。

結論:限界利益率の大きい会社は損益分岐点売上を超えてからの売上に対する利益の出方も大きいが、その反対に損益分岐点まで売上が上がらない場合の損金も大きくなります。

さて、限界利益率は高いほうが良いのか低いほうが良いのか、ご興味のある方はまず自社の決算書から数字を拾って、実際に計算をしてみてください。

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